Reality

溢れ(こぼれ)落ちた雫に揺れる水面
覗きこめどその姿、映る事はなく

どれか裏で表か、何が嘘で本当か
泉深くに沈んだ、真実に手が届かない
指先掠めては、掴めそうでまた離れ
飛込めば容易な事、知ってても出来ずにいる


滲むほどの雫で揺れる陽炎
見えるのは幻か、それとも真実

どれが裏で表か、何が嘘で本当か
知りたい知りたくもない、近付けない蜃気楼

瞳に映るは蝶舞い戯れるオアシス
地図に記された地、信じきる強さはなくて…


鳴かぬ蛍、身を焦がす

出口無き闇夜、そっと放つ光
どこかで瞬く、名も無き星のように

見つけられる日がいつか来る事信じながら
闇に押し潰されぬように今も灯り続ける

↑Back↑