●Reality
溢れ(こぼれ)落ちた雫に揺れる水面
覗きこめどその姿、映る事はなく
どれか裏で表か、何が嘘で本当か
泉深くに沈んだ、真実に手が届かない
指先掠めては、掴めそうでまた離れ
飛込めば容易な事、知ってても出来ずにいる
滲むほどの雫で揺れる陽炎
見えるのは幻か、それとも真実
どれが裏で表か、何が嘘で本当か
知りたい知りたくもない、近付けない蜃気楼
瞳に映るは蝶舞い戯れるオアシス
地図に記された地、信じきる強さはなくて…
鳴かぬ蛍、身を焦がす
出口無き闇夜、そっと放つ光
どこかで瞬く、名も無き星のように
見つけられる日がいつか来る事信じながら
闇に押し潰されぬように今も灯り続ける
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